獨協医科大学
2016年 医学部 第4問

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次の問いに答えなさい.ただし,[チ]には[X]~[Z]に入る言葉の組合せとして最も適切なものを,下の選択肢\nagamaruichi~\nagamarurokuのうちから一つ選びなさい.複素数αをα=-7+4√3iとし,実数の数列{a_n}と{b_n}をa_n+4√3b_ni=α^n(n=1,2,3,・・・)で定める.ただし,iは虚数単位である.a_nとb_nをαとその共役な複素数\overline{α}で表すとa_n=\frac{α^n+(\overline{α})^n}{[ア]},b_n=\frac{α^n-(\overline{α})^n}{[イ]\sqrt{[ウ]}i}となるので,数列{a_n}と{b_n}は漸化式a_{n+2}+[エオ]a_{n+1}+[カキ]a_n=0・・・・・・①b_{n+2}+[エオ]b_{n+1}+[カキ]b_n=0\;\;\!\!・・・・・・②を満たす.これらを用いて,すべての自然数nに対してa_nとb_nが互いに素な整数である・・・・・・(*)ことを,数学的帰納法により証明する.(i)n=1,2のときa_1=[クケ],b_1=[コ],a_2=[サ],b_2=[シスセ]であるから,(*)が成り立つ.(ii)n=k,k+1のとき(*)が成り立つと仮定する.まず①,②より,a_{k+2},b_{k+2}は[X]である.ここで{a_n}^2+48{b_n}^2=[ソタ]^n・・・・・・③がすべての自然数nで成り立つ.[ソタ]が[Y]であるから,a_{k+2},b_{k+2}が[Z]と仮定すると③より,これら2数は[ソタ]の倍数でなければならない.ところが,このとき①,②よりa_{k+1},b_{k+1}は[ソタ]の倍数となり,数学的帰納法の仮定と矛盾する.よって,n=k+2のときも(*)が成り立つ.(i),(ii)より,すべての自然数nについて(*)が成り立つ.[チ]の選択肢\begin{array}{ccccccccc}&X&Y&Z&&&X&Y&Z\\nagamaruichi& 整数 & 素数 & 互いに素でない &&\nagamaruni& 整数 & 素数 & 互いに素である \\nagamarusan& 素数 & 素数 & 互いに素でない &&\nagamarushi& 整数 & 整数 & 互いに素である \\nagamarugo& 素数 & 整数 & 互いに素でない &&\nagamaruroku& 素数 & 整数 & 互いに素である \end{array}
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次の問いに答えなさい.ただし,$\fbox{チ}$には$\fbox{$\mathrm{X}$}$~$\fbox{$\mathrm{Z}$}$に入る言葉の組合せとして最も適切なものを,下の選択肢$\nagamaruichi$~$\nagamaruroku$のうちから一つ選びなさい.
複素数$\alpha$を$\alpha=-7+4 \sqrt{3}i$とし,実数の数列$\{a_n\}$と$\{b_n\}$を \[ a_n+4 \sqrt{3} b_n i=\alpha^n \quad (n=1,\ 2,\ 3,\ \cdots) \] で定める.ただし,$i$は虚数単位である.$a_n$と$b_n$を$\alpha$とその共役な複素数$\overline{\alpha}$で表すと \[ a_n=\frac{\alpha^n+(\overline{\alpha})^n}{\fbox{ア}},\quad b_n=\frac{\alpha^n-(\overline{\alpha})^n}{\fbox{イ} \sqrt{\fbox{ウ}}i} \] となるので,数列$\{a_n\}$と$\{b_n\}$は漸化式
$a_{n+2}+\fbox{エオ}a_{n+1}+\fbox{カキ}a_n=0 \quad \cdots\cdots \ \maruichi$
$b_{n+2}+\fbox{エオ}b_{n+1}+\fbox{カキ}b_n=0 \quad\;\;\!\! \cdots\cdots \ \maruni$
を満たす.これらを用いて,すべての自然数$n$に対して
$a_n$と$b_n$が互いに素な整数である $\quad \cdots\cdots \ (\ast)$
ことを,数学的帰納法により証明する.
(ⅰ) $n=1,\ 2$のとき \[ a_1=\fbox{クケ},\quad b_1=\fbox{コ},\quad a_2=\fbox{サ},\quad b_2=\fbox{シスセ} \] であるから,$(\ast)$が成り立つ.
(ⅱ) $n=k,\ k+1$のとき$(\ast)$が成り立つと仮定する.
まず$\maruichi,\ \maruni$より,$a_{k+2},\ b_{k+2}$は$\fbox{$\mathrm{X}$}$である.ここで \[ {a_n}^2+48{b_n}^2=\fbox{ソタ}^n \quad \cdots\cdots \ \marusan \] がすべての自然数$n$で成り立つ.$\fbox{ソタ}$が$\fbox{$\mathrm{Y}$}$であるから,$a_{k+2},\ b_{k+2}$が$\fbox{$\mathrm{Z}$}$と仮定すると$\marusan$より,これら$2$数は$\fbox{ソタ}$の倍数でなければならない.ところが,このとき$\maruichi,\ \maruni$より$a_{k+1},\ b_{k+1}$は$\fbox{ソタ}$の倍数となり,数学的帰納法の仮定と矛盾する.よって,$n=k+2$のときも$(\ast)$が成り立つ.
$\tokeiichi,\ \tokeini$より,すべての自然数$n$について$(\ast)$が成り立つ.
$\fbox{チ}$の選択肢 \[ \begin{array}{ccccccccc} & \mathrm{X} & \mathrm{Y} & \mathrm{Z} & & & \mathrm{X} & \mathrm{Y} & \mathrm{Z} \\ \nagamaruichi & \text{整数} & \text{素数} & \text{互いに素でない} & & \nagamaruni & \text{整数} & \text{素数} & \text{互いに素である} \\ \nagamarusan & \text{素数} & \text{素数} & \text{互いに素でない} & & \nagamarushi & \text{整数} & \text{整数} & \text{互いに素である} \\ \nagamarugo & \text{素数} & \text{整数} & \text{互いに素でない} & & \nagamaruroku & \text{素数} & \text{整数} & \text{互いに素である} \end{array} \]
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詳細情報

大学(出題年) 獨協医科大学(2016)
文理 理系
大問 4
単元 ()
タグ 証明空欄補充言葉組合せ選択肢一つ複素数根号実数数列
難易度 未設定

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